咬合治療(噛み合わせ治療)のご案内
噛み合わせが悪いことによって歯や身体に異常が出ることがあります。
噛み合わせのずれは、お口全体のバランスを崩し、知覚過敏、歯の揺れ、歯槽膿漏、歯周病、虫歯、顎関節症など、あらゆる歯科疾患を引き起こす原因になります。
噛み合わせは、ご自身で気づきにくいものもありますが、長年、悪い噛み合わせでの生活をしていると、体に悪い影響をもたらす恐れがあります。
咬合治療では、ずれた上下の噛み合わせ位置を調整してゆく治療です。
かみ合わせのチェック方法
- 歯が重ならずに一列に並んでいる
- 自分の横顔を見て口元が出ていないか、口呼吸になっていないか
- 鏡で自分の顔を正面から見た時に左右の唇の端(口角)の高さが同じか
- 出っ歯や受け口ではなく、上の前歯が下の前歯の2~3mm前に
ある状態かどうか - 上下の前歯の真ん中が一致している状態かどうか
顎関節症とは
顎関節症とは、あごの関節に何らかの問題があることで、口が開けにくくなったり、痛みや違和感があったりする状態のことを指します。顎関節症の原因は、噛み合わせ、ストレス、生活習慣や、姿勢や食べ物など、様々な原因が隠れています。
年齢では10代半ばから増え始め20~30代がピーク、女性は男性の2~3倍いると言われています。
ストレス
ストレスを感じると、無意識に歯を食いしばる「噛み締め」をしてしまうことがあります。
噛み締めをしてしまうと、筋肉を緊張させて顎関節に過度の負担をかけダメージを与える最も大きな原因と言われてます。
歯ぎしり、かみしめ、くいしばりなどをブラキシズムといいます。
歯の噛み合わせが悪い
歯の噛み合わせが悪いと、片側のあごだけに力が加わってしまいます。左右どちらか一方でばかり噛む癖を偏咀嚼といい、片側だけに多くの負担をかけることになり、発症の原因になります。
あごの骨格が小さい
あごが小さいと関節も小さいので、噛むときにほかの人よりも力が必要となり、その結果、アゴへの負担が大きくなります。
かみ合わせ治療のメリット
噛み合わせ治療のメリット その1
不自然な噛み合わせによって顎の周りの筋肉が異常に緊張する事で起こる肩こり、首筋のこり、
頭痛、耳鳴り、めまい、腰痛、ひざや背中の痛み、手足のしびれ、顎関節症、睡眠障害、疲れ目、
かすみ目などが歯の噛み合わせを治療することにより、これらの症状が改善する場合があります。
噛み合わせ治療のメリット その2
歯周病は進行していくと歯槽骨(歯の根っこの部分の骨)が溶けてしまいます。噛み合わせが悪いことで歯の根っこの部分や周辺の骨に負担がかかり、歯周病と合わさることで歯が抜けてしまう危険が高まります。歯周病の方は「歯周病治療」と合わせて噛み合わせ治療を行うことをお勧めしております。
噛み合わせ治療のメリット その3
噛み合わせのずれは、年齢に関係なく起こります。特に若い方にも顎関節症で悩まれている患者様も多くいらっしゃいます。さらに悪化すると、あごの関節の骨が変形してしまい、手術が必要になることもありますので、早めの治療が得策です。